「この子たちの生きる力に救われた」 希少種スナネコ4姉妹が巣立ち

小野智美
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 那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で昨年生まれたスナネコの4姉妹が、沖縄県長崎県の動物園に移ることになった。4姉妹がそろって見られるのは30日が最後になる。アフリカなどの砂漠に暮らす希少種のスナネコは世界最小級の野生ネコ。種の保存のために他園でも繁殖に取り組む。

 2019年10月に来園した父シャリフ、母ジャミールから、20年4月にアミーラ、同7月にハディーヤ、サディーカ、マシュリクが生まれた。アミーラは国内の動物園で初めて誕生したスナネコだった。

 59グラムで生まれ、人工保育で育てられたアミーラも、今は1700グラムまで成長した。同じく人工保育で育てられた妹のハディーヤと小さいうちから同居し、今も2頭は寝る時、ピタッと体を寄せ合っているという。母のもとで一緒に育ったサディーカとマシュリクも体を寄せ合って過ごす。

 12月3日、サディーカとマシュリクはネオパークオキナワ(沖縄県名護市)、ハディーヤは長崎バイオパーク(長崎県西海市)に移される。アミーラの移送先は現在調整中という。

 4姉妹で最後の展示となる30日午後3時から、飼育員の荒川友紀さんが4姉妹に餌をやる様子を見学できる。インスタライブなどで生配信も予定している。荒川さんが4頭のエピソードについても披露する。

 荒川さんは「小さい時から見てきたので寂しい。ついて行きたいくらい。ここまで元気に育ってくれたことに感謝しています。この子たちの『生きる力』に救われました。他園で命をつないでいくことは大切。温かく見守っていただけたらと思います」と語った。(小野智美)