立憲民主党の代表選は30日に新代表が決まる。候補者インタビューの2回目は、いちはやく出馬への意欲を示したものの、推薦人集めに時間がかかり、最後の表明となった小川淳也元総務政務官(50)。小川氏がめざす「対話型の政治」とはどういうものかなどを聞いた。
「庶民派」のイメージ 実態は?
――ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の影響で、庶民的なイメージの政治家として受け止められています。そもそも、なぜ政治家になったのですか。
高校生ぐらいの頃から、父には「政治家ってのは悪い人たちだ。官僚が立派だからこの国は良くなった。お前もああいう悪い政治家に影響されない立派な官僚になって世のため人のためになって働け」と言われてきました。そして自治省(現在の総務省)に行きました。
――何があったのですか。
父の言葉を真に受けて官僚になったものの、天下りとか、省益のために予算を増やさなければいけないといった省益の壁で幻滅しました。やっぱり政治が正さなきゃいけないと思いました。それが原点ですね。
――父を説得して政治家になったわけですね。
父が納得してくれた時、西郷隆盛の一節を送ってきました。FAXで1枚。『命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり』と。だから僕は、父から、少しでも初心からずれたと感じた時は「先頭に立って引きずり下ろすぞ」と言われているわけです。
――香川1区の選挙では苦労続きでした。
相手(平井卓也前デジタル相)が巨大な方だから対比が鮮明です。親子3代の新聞社で、地元のテレビ局などありとあらゆるところが全部平井家。
その一方で、僕はパーマ屋のせがれです。さらに香川は保守地盤。小豆島で勝ったのはおそらく(今回の総選挙が)戦後初のことです。ずいぶん鍛えられましたし、それだけに、庶民の立場で、公平公正だと思える社会を作って、政治とか政治家が信頼に足る、信用できると思ってもらいたいのです。
――「対話」を重視しているのが小川さんの特徴。街頭演説で聴衆にマイクを渡す人は初めて見ました。
機微に触れるテーマでも、お…
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