取られたら取り返すヤクルト サンタナ逆転弾、つなげた中村の一打

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藤田絢子、山口史朗
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(プロ野球日本シリーズ第3戦、東京ヤクルトスワローズ5―4オリックス・バファローズ)

 日本シリーズ打率0割打者のフルスイングだった。

 七回2死一塁、ヤクルト・サンタナは2ボールからの3球目、オリックス吉田凌の得意とするスライダーを捉えた。強烈な打球は右中間席へ。勝ち越された直後の逆転2ランだ。

 「とにかく強く振れる球を待っていた。1本出ていなかったが、最高の場面で打つことができた」

 打席の直前で4番村上が空振り三振に。球場に充満したがっかりとした空気を振り払い、傘の花を咲かせた。打撃だけではない。五回には一塁から195センチ、104キロの巨体を揺らしながら全力疾走。最後は敵失の間に頭から本塁に飛び込み、3点目をもたらした。

 高津監督の「バットを強く振れる打者が欲しい」との要望に応じ、球団が探し出した元大リーガーだ。

 シーズン中は一緒に来日したオスナとともに、連日早出練習に参加。日本の野球になじもうと必死に取り組んできた。高津監督は「おとなしそうに見えてプレーはアグレッシブ。お手本になる選手」と語る。

 優勝争いが過熱した10月に本塁打7本を量産。ややスロースターターだったものの、勝負強い打撃を見せてきた。シリーズ3戦目にエンジンがかかってきたのは朗報だ。

 舞台を東京ドームに移した第3戦は、1、2戦目の投手戦とは打って変わり、点の取り合いに。流れがいったりきたりの激しい試合にけりをつけた助っ人のユニホームは、泥だらけだった。(藤田絢子、山口史朗

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