ゼミの教材はプロ球団 オリックスファンどう開拓、企画練る学生たち

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辻健治
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スポーツ好奇心

 プロ野球パ・リーグで25年ぶりに優勝し、クライマックスシリーズも突破して、日本シリーズへ進出したオリックス・バファローズ。このチームを教材にしている大学が地元・大阪にあるという。学生たちはどんなことを学んでいるのだろうか。

 「その場でしか体験できないこと、その時しか楽しめないものを提案することに意味があると考えました」。16日午後、摂南大学大阪府寝屋川市)で、経済学部の学生たちがプレゼンテーションソフトを使ったプレゼンテーションの練習をしていた。

 テーマは「いかに若者のプロ野球ファンを増やすか」。チケット、看板や座席、音声コンテンツと、チームに分かれてテーマに沿った企画を考え、最終的には球団に提案する。

 摂南大は2011年、オリックスと協定を結び、プロ野球を通じて経済学やデータ分析について学ぶ講座を設けている。

 2、3年生の約30人によるゼミ形式の講座で、郭進准教授(42)が指導する。球団職員がプロ野球に関するビジネスの現状やマーケティングについて教えたり、学生たちが本拠・京セラドーム大阪大阪市西区)で調査して新たなビジネスチャンスを探ったりしている。

 郭准教授は「若者の『野球離れ』が進んでおり、今後の野球界が心配。とはいえ、うまく需要を掘り起こせば、ビジネスとして成長する余地はまだまだある」と話す。球団側は「若い目線と感覚でプロ野球を捉えてもらい、他分野からのアイデアや、若い世代のカルチャーから発想してもらうことを重視している」と連携の効果に期待する。

 コロナ禍による観客数の制限などで、オリックスの今季レギュラーシーズンの観客動員は12球団で最少の約43万2千人だった。郭准教授は「チームが強ければお客さんが集まってくる。勝敗で集客が左右されないようなブランド価値を高める必要がある」と言う。過去には球団が学生の提案したチケットの価格変動制を採用したことも。

 18年の講座では、球場で来場者にアンケートを実施。年齢や性別ごとに傾向を探り、観戦する動機や満足度を調べた。統計的に分析し、チケットの価格の高さが入場者数の低迷につながっているとした。その翌年、球団は購入するタイミングによって料金が変わる価格変動制を試験導入した。

 4年生の糸谷七海さん(22…

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