備蓄石油の放出「多用なら市場の政治化を助長」 専門家が挙げる課題

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聞き手・渡辺淳基
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日本エネルギー経済研究所 小山堅・首席研究員

 政府が米国の要請に応じて石油の国家備蓄を放出することを決めた。これまでにない事態の背景にあるのは何なのか。日本エネルギー経済研究所の小山堅首席研究員に課題などを聞いた。

――国家備蓄の放出は初めてです。

 「ガソリン価格抑制のため石油元売り各社に補助金を出すことと合わせ、政府は新しいエネルギー政策の取り組みに踏み出す。価格安定のために、備蓄放出を多用することは石油市場の『政治化』を助長しかねない。放出は発動のタイミングや規模などの判断が難しいこともある。安定供給のためには、資源にしっかり投資を続ける必要がある」

――政府の判断をどうみますか。

 「政府は米国からの協力要請…

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