コロナで「相当厳しくなる」 でも芸術祭を開く理由 北川フラムさん

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聞き手・大野択生
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 新潟・越後妻有の「大地の芸術祭」を始め、全国5カ所で開かれている芸術祭の総合ディレクターを務める、北川フラムさん(75)。コロナ禍が起きた昨年春、「僕らがやっていた芸術祭は相当厳しくなる」と危機感を感じたそうです。コロナ禍以降の地域型芸術祭のあり方を聞きました。

 ――コロナが地方芸術祭に与えた影響は何でしょうか。

 「コロナ禍で、僕らがやっていた芸術祭のモデルは相当厳しくなるだろうと思いました。作品の準備をした上で、開催できる感染状況になるまで待ち続ける。アーティストもサポーター(ボランティア)もスタッフもその状態を1年半も続けるのは大変です。インスタグラムでの配信などオンラインイベントも開催して、アーティストとのネットワークを維持しようとしましたが、実際には、来場者が現地の作品を見ていただくということがないと、芸術祭の魅力は失われます。一方で、飲食店の店先に『県外者お断り』という紙が貼られるような事態も起きました。この10年間ほど高まっていた、都会の人が地方を志向する流れもダメージを受けました」

――それでも奥能登国際芸術祭(石川県)や北アルプス国際芸術祭(長野県)、房総里山芸術祭(千葉県)が今年開催できたのはなぜでしょうか。

 「その地域に受け入れられる…

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