舞妓のスカウト場所はカフェ、説得に半年 岐阜で唯一の存在デビュー

会員記事

松永佳伸
[PR]

 芸舞妓(げいまいこ)文化が残る岐阜市で今月、喜久すゞさんが舞妓として「お見世出し」(デビュー)をした。26日のお披露目会に向けて舞踊や鼓の稽古に励んでいる。岐阜市出身の喜久すゞさんは、カフェで働いていたときの接客や明るい振る舞いが目に留まりスカウトされた。岐阜舞妓の誕生は2年ぶりで唯一の存在となる。

 20代の喜久すゞさんは、岐阜市の芸妓団体「鳳川伎連(ほうせんぎれん)」で約半年間、見習いとして修業を重ねてきた。今月12日には、岐阜善光寺岐阜市伊奈波通1丁目)で祈禱(きとう)を受けた後、市内の旅館や料亭、観光施設など約20軒に足を運び、あいさつ回りにいそしんだ。

 2年前まで三重県内の旅館で仲居の仕事をしており、着物の着付けができ、芸事や茶道にも興味があったという。

 コロナ後の宴会や長良川鵜飼(うかい)での船遊びの実施などを見据え、人材育成などを支援するNPO法人「オルガン」の蒲(かば)勇介理事長が、カフェでの仕事ぶりを見て声をかけ、半年ほど時間をかけて説得した。喜久すゞさんは「岐阜が好きだし、舞妓の仕事にも興味があった。最初は音が出なかった鼓が鳴るようになり、成長を実感できるのが楽しい」と笑顔をみせる。

 接客の際の所作や立ち居振る舞いなどの基本を身につけ、鼓と舞踊の稽古を週2回続けている。

 本来なら長良川鵜飼が始まる…

この記事は会員記事です。残り268文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。