立憲民主党の代表選で、枝野幸男前代表が衆院選で共産党と結んだ「限定的な閣外からの協力」という合意について、4人の候補者から見直し論が出ている。ただ、合意の舞台裏を探ると、候補者を一本化するためのギリギリの攻防だった。新代表が「見直し」に踏み切れば、枝野氏以上に厳しい交渉を迫られるのは必至だ。(北見英城 横山翼 吉川真布)
「共産党との『限定的な閣外からの協力』との方針は今後も変わらず続けますか。続けることに賛成の方は手を挙げていただけますか」
24日夜のBS日テレの番組。そう問われた4人の候補者は、誰も手を挙げなかった。
枝野氏が衆院選で共産と結んだ合意について、「見直し」を最初に口にしたのは逢坂誠二元政調会長だ。
「あの合意が出たとき、ぶっ飛んだ。私にはわからない落差があった」
20日の朝日新聞のインタビューで語った。逢坂氏は「衆院選が終わったら、リセットがかかる」とも語り、見直す考えを示した。
逢坂氏は、かつて「民主王国」と呼ばれた北海道で立憲の道連代表を務める。
小選挙区で効果も、比例は減
2017年に枝野氏が立憲を結党したときも北海道は躍進の基盤となった。立憲系が候補者を擁立した8選挙区で共産が候補者を擁立せず5勝3敗だった。比例復活を含めると8人全員が当選した。
ところが、「閣外協力」の合…