川内原発の緊急時対策棟を公開 重大事故時に対応

具志堅直
[PR]

 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)で重大事故が起きた際、現地対策本部の指揮所となる新たな「緊急時対策棟」が24日、報道陣に初めて公開された。対策棟は原子力規制委員会の新規制基準に基づく適合審査の対象。すでに完成しており、近く運用が始まる。

 耐震構造の地上2階、地下2階の建物は、被曝を防ぐ厚い鉄筋コンクリート造りで、想定する津波が及ばないとする高さの正面ゲート近くにある。指揮所や会議室などの延べ床面積は、連絡通路でつながる既存の「代替緊急時対策所」の5倍ほどに相当する約820平方メートル。指示要員や現場作業員らが確実に重大事故に対処できるよう、対策所を休憩室にするなどして収容スペースを拡大した。

 川内原発の広報担当者は「新たな対策棟へ移行することで支援機能を充実させたのが特徴。訓練も重ねて運用に習熟し、安全性を向上させて地域の信頼につなげたい」と話した。(具志堅直)