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脳も「筋肉」使う? 神経細胞が相手を押して情報伝達 東大発見

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阿部彰芳
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 神経細胞は、神経伝達物質か電気で互いに情報をやりとりすることが知られる。だが、これとは別に、神経細胞が力を生み出して情報伝達することを、東京大の河西春郎教授(神経科学)らのグループが発見した。情報伝達の舞台は神経細胞の一部が接し合う「シナプス」で、接する片方が相手側を押し、押された側の働き方が変わる現象が起きることを突き止めた。

 科学誌ネイチャーのオンライン版に25日発表した(https://www.nature.com/articles/s41586-021-04125-7別ウインドウで開きます)。シナプス関連の研究は、神経科学の中で最も盛んな領域の一つだ。だが、そもそも「押す」という現象すら知られていなかった。ネイチャー編集者のデイビッド・ロウランド氏は「全く新しいことを知ること自体が純粋な驚きだ」とコメントしている。

 神経細胞には、木の枝のように枝分かれした何本もの樹状突起がある。さらにこの1本1本の枝に新芽のように突き出たいくつもの「スパイン」がある。

 スパインは、周辺にある別の…

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