被告「サスペンスオタクが話こじらせた」 岡山・女児殺害公判が結審

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高橋孝二、中村建太
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 岡山県津山市で2004年、小学3年の女児(当時9)が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた勝田州彦(くにひこ)被告(42)の岡山地裁裁判員裁判は24日、検察側が「被告の自白は十分信用できる」と無期懲役を求刑。弁護側は「客観的な証拠がない」と無罪を主張し、結審した。判決は来年1月6日の予定。

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 「無期懲役に処するべき」。検察官の論告の間、勝田被告はノートにペンを走らせながら、身動きすることなく聞いていた。

 「女児を刺した」とする被告の「自白」は信用できるか。この争点について、検察側は、被告の供述した殺害方法が、女児の遺体の解剖結果と矛盾しないことや、警察官から説明を受けず女児の下校ルートを案内できた点などを強調。「犯人でなければおよそ説明が困難な事情が含まれている」とした。

 そのうえで「無差別で、強固な殺意に基づく冷酷で残虐な犯行。悪質性は際だって高い」と非難。「反省の情が全くなく、更生の意欲も乏しい。今後、同種犯罪に及ぶ可能性は極めて高い」と指摘した。遺族感情をふまえ「死刑求刑も考慮したが、ややちゅうちょする点があった」とした。

 論告に先立ち、女児の父親も意見陳述した。ついたてで囲まれた証言台で、「大事な娘とたった9年しか過ごすことができなかった。何の落ち度もない娘を手にかけた者を絶対に許せません」と述べた。

 さらに「一生社会に出てこないでほしい。極刑を望みます。それができないのなら仮釈放のない無期懲役にして、絶望感を味わわせてください」と訴えた。

 一方弁護側は、現場の遺留物や目撃証言、凶器など被告と犯行を結びつける客観的証拠は一切発見されていないと主張。さらに「自白」の内容についても、「報道などで知り得た内容で、客観的事実と矛盾している」と検察側主張に反論し、改めて無罪だと訴えた。

 最後に被告が最終意見陳述し、「うそをでっち上げ、後悔している。私は絶対に殺害していない」と述べた。(高橋孝二、中村建太)

遺族側の求刑意見(要旨)

 被告の供述は弁護人との入念…

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