農園のため? 田んぼに生コンなど不法投棄した疑い

高絢実
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 愛知県新城市の田んぼに生コンクリートやコンクリートくずを捨てたなどとして、愛知県警は24日、生コン製造販売会社「草間生コンクリート」(同県豊橋市)の社員の長神(ながみ)義弘容疑者(53)=同県豊川市=ら3人を廃棄物処理法違反の疑いで逮捕し、発表した。

 ほかに逮捕されたのは、同社員の徳升繁樹容疑者(52)=豊川市=、不動産会社役員の藤城実男容疑者(74)=豊橋市。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 生活経済課によると、長神、徳升両容疑者の容疑は3~5月ごろ、県の許可を受けていない藤城容疑者に対して、生コンを含むコンクリートくず計約32トンの処分を委託したというもの。藤城容疑者は、同じ期間に新城市内の田んぼにそれらを捨てて埋めた疑いがある。

 現場の田んぼは、藤城容疑者が農園にするため知人から借りていた。県警は、造成のために本来は土でかさ上げするところ、費用を浮かせるため、長神容疑者らから無償で受け取った生コンなどを使ったとみている。一方、長神容疑者らも藤城容疑者に処分を委託して処理費用を省こうとしたとされる。

 廃棄物処理法では、生コンやコンクリートくずは「産業廃棄物」で、適正な処理をする必要がある。「コンクリートくずが埋められている」との通報が5月にあり、県警が捜査に着手。県も7月に草間生コンへの立ち入り検査を踏まえて行政指導した。(高絢実)