ドラえもん、青くなったのは何月何日? 黒板に毎日の出来事、評判に

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森直由
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 地域密着を理念に掲げる書店「流泉(りゅうせん)書房」(神戸市垂水区)の店員、逢坂肇さん(49)が「今日は何の日?今日も本の日!」(苦楽堂)を出版した。店ではほぼ毎日、「今日は何の日か」を店頭の黒板に書き、画像をツイッターフェイスブックなどに投稿している。本の中の出来事にも及ぶそのユニークな内容を月ごとにまとめた。

 書店は1953年、神戸・三宮で創業。95年の阪神・淡路大震災で被災し、神戸市須磨区名谷にあった支店に統合された。2018年、現在のJR垂水駅北側の商店街に移転。広さ約80平方メートルで、来店客の多くは顔なじみの地元住民だ。

 「今日は何の日」の書き込みは、買い物客に足を止めてもらおうと名谷駅前で営業していた17年ごろから始め、逢坂さんら3人が担った。1年目はネットなどで調べ、記念日を中心に史実を交えて書いた。2年目からは著名人の誕生日、死去した日などもつづった。4年目になった昨年、ついにネタが尽きて困った。

 そこで小説、漫画などで起きたフィクションの出来事へ話題を広げたところ、ツイッター上で評判に。大阪など遠方から客が足を運んだり、黒板で取り上げた作品のファンが訪れたりと予想外の反響があった。

 黒板に目をつけたのが、神戸市中央区の出版社「苦楽堂」の石井伸介社長(57)だった。「日付は誰もがとっつきやすい。まずは自分の誕生日に何があったか調べるのではないか」。今年6月、石井社長は逢坂さんに出版を提案した。

 本で紹介した「何の日」も虚実入り交じる。例えば、8月30日「2122年、ドラえもん、ネズミに耳をかじられる」として、「黄色だったドラえもんは、青くなった」と紹介。アニメから、9月6日「2200年、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルより地球に帰還」と記した。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の書き出しで知られる文豪・川端康成の「雪国」からは、5月23日「年不明、島村と駒子が初めて出会う」と書いた。

 逢坂さんのコラム12本も掲…

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