輸入木炭24トンに練り込まれた覚醒剤 押収量は過去最多か

[PR]

 木炭に練り込んだ覚醒剤を密輸したとして、警視庁がブラジル国籍とベトナム国籍の20~50代の男5人を麻薬特例法違反(規制薬物所持)容疑で逮捕し、25日発表した。木炭を使った覚醒剤密輸の摘発は全国で初めて。木炭は24トン近くあり、同庁は覚醒剤の押収量としては過去最多になるとみて含有量を調べている。

 逮捕されたのは、職業不詳のシルバ・アオキ・ジョニー・ジュニオール容疑者(28)=愛知県蒲郡市三谷町諏訪山=らブラジル人の男4人と、ベトナム人の輸出会社社長ド・タイ・ツアン容疑者(43)=静岡県浜松市北区初生町。

 組織犯罪対策5課によると5人は11月17日、共謀してド容疑者の会社の敷地で覚醒剤が練り込まれたとみられる木炭約24トンを所持した疑いがある。いずれも「ただの炭と思った」などと否認しているという。

 トルコから海路で都内の港に大量の木炭が持ち込まれたのを東京税関の職員が不審に思い、貨物を検査。木炭から覚醒剤を検出した。その後、通報を受けた警視庁がド容疑者の会社に運ばれるのを確認し、荷受けや荷下ろし、保管役として5人を逮捕したという。

 警視庁によると国内の覚醒剤の押収量は、2019年6月に静岡県で船舶から覚醒剤約1トン(当時の末端価格約600億円)が見つかったのが最多。同庁は、国際的な密輸組織が関与しているとみて調べている。