第46回【新聞と戦争・アーカイブ】それぞれの8・15:14

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【2007年4月19日夕刊3面】

 野坂イセ(85)が「満州国」の首都新京(現長春)をたったのは、45年8月12日のことだった。

 当時23歳の野坂は、新京にあった朝日新聞満州総局で、記者が電話で送り込んでくる原稿を書き取ったり、会計の帳簿をつけたり、さまざまな仕事をこなしていた。

 新京郊外で、ソ連軍の爆撃が始まった。女性や子どもから先に逃げることになり、野坂は、総局員の家族ら7、8人といっしょに屋根のない貨車に乗り込む。

 翌13日午後3時から始まっ…

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