ガソリン2週値下がりで168.7円 原油価格再上昇で高止まりか

長崎潤一郎
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 日本エネルギー経済研究所石油情報センターは25日、22日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が1リットルあたり前週より0・2円低い168・7円だったと発表した。原油価格の一時下落を受けて2週連続の値下がりとなった。灯油はタンク1個分の18リットルあたりで前週から横ばいの1950円だった。

 センターによると、石油元売り各社は25日以降の卸売価格を1円程度引き下げており、来週はガソリンや灯油の価格が下がるとみる。ただ、日米などが石油備蓄の協調放出を発表してから原油価格は再び上昇傾向にあり、ガソリンや灯油の価格水準は高止まりが予想される。

 原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は、米国や日本が石油備蓄の放出を検討していると報じられたことを受け、一時1バレル=75ドル台まで下がった。米国は日中印韓英の各国と協調して備蓄を放出すると発表したが、市場では価格を下げる効果は限定的だとして、原油を買い戻す動きが広がった。WTIは一時1バレル=78ドル台まで上がった。

 中東やロシアなどの主要産油国でつくる「OPECプラス」が消費国による協調放出に反発し、増産を控える方向に傾く可能性もある。OPECプラスは12月2日に閣僚級会議を開き、今後の生産計画を議論する予定だ。

 政府はガソリンの平均価格が170円を超えた場合、石油元売り各社へ補助金を出す方針だ。卸売価格の上昇を抑えて、小売価格を上がりにくくする。灯油や軽油、重油も対象で、支給額はいずれも1リットルあたり最大5円を想定する。このままガソリン価格が170円を超えなければ、制度は発動しないことになる。(長崎潤一郎)