進化するニューヨークでテック産業が台頭 リーマンショックの反省も

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ニューヨーク=真海喬生
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 世界一の金融都市として知られる米ニューヨーク(NY)で、ITを使った「テック企業」が台頭している。リーマン・ショック後に金融産業が大きな打撃を受け雇用が失われた教訓から、官民でテック産業の育成にかじを切った。さまざまな人種が暮らし、さまざまな産業を抱える多様性が、多くの新興企業を生み出している。

 ニューヨークの中心、マンハッタン島の東側に浮かぶルーズベルト島。ガラス張りのビル3階の一角で、サミー・アビサレさん(23)とエドアード・シモンさん(29)は8月に立ち上げた会社の事業計画について議論していた。ビルは大学院「コーネルテック」の校舎で、2人はオフィスを学内に構える。ホワイトボードで隔てられた数メートル先は別の起業家のスペースで、この部屋は5社ほどの共同オフィスとなっている。

 2人は今年、コーネルテックの修士課程を終えたばかり。学内で知り合い、8月に法人向けに自動車のメンテナンスをサポートするIT企業を立ち上げた。

 アビサレさんは「起業は高校時代からの夢で、起業するためにコーネルテックに来た。1年間は大学内のオフィスを借りられるので、それまでにビジネスを軌道に乗せたい」と話す。

 コーネルテックは、NY市の誘致を受け、2017年にテック分野の起業支援に力を入れる大学院として設立された。全員必修の起業に関するプログラムが目玉だ。

 大学院生らの起業を大学が支…

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