飲食も会話もOK まちなか図書館、豊橋駅前高層ビルにオープンへ

本井宏人
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 愛知県豊橋市が「知と交流の創造拠点」と位置づける「まちなか図書館」が27日、豊橋市駅前大通2丁目の高層ビル「emCAMPUS(エムキャンパス)」東棟に開館する。本や映像などの情報だけでなく、講座やセミナーによる交流や情報伝達の場にしたいという。

 まちなか図書館は2、3階部分の約4千平方メートルで520席。蔵書はすべて開架で約6万冊。将来は10万冊をめざす。従来の図書館で使われてきた日本十進分類法にとらわれず、大型書店などを参考に「料理」「アート」といったテーマ別に蔵書を配列した。年間目標利用者は50万人。計画策定から8年がかりで設計や準備を進めた。事業費は約35億円。

 2階と3階をつなぐ階段の中央ステップは座席にもなり、上映会などのイベントに使える。館内では原則、飲食や会話が自由にでき、カフェもある。静かに読書したい人向けの予約制「ラウンジ」や、絵本読み聞かせができる「キッズスペース」も備える。

 組織上は市中央図書館の分館だが、学術的な蔵書構成の中央図書館に対し、まちなか図書館は子育て、ビジネス、スポーツなど身近な分野を充実させた。スタッフは委託を含め約30人。種田(おいだ)澪(みお)館長は「豊橋駅から徒歩5分の立地を生かし、たまり場としても気軽に使ってほしい」と話す。開館は午前9時~午後9時。休館日は第4金曜(祝日なら前日)と年末年始など。

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 まちなか図書館が入る24階建ての再開発ビル・エムキャンパス東棟も、27日に全館グランドオープンを迎える。1階のフードホールやレストランでは、東三河の食材や、6階の屋上農園で育てられた作物を使ったメニューを提供する。2~5階には市国際交流協会などの公共施設や、豊橋技術科学大学のサテライトオフィスが入居している。西棟は2024年に完成予定。(本井宏人)