エンジンかかった草刈り機、倒れた人 通りがかった2人の連係プレー

山谷勉
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 連係プレーで高齢男性の救命に貢献したとして、秋田県横手市消防本部は25日、いずれも湯沢市の運送会社員・菅一昭さん(58)と郵便局員・竹沢英樹さん(48)に感謝状を贈った。

 菅さんは8月4日、横手市杉目で仕事の合間を利用したウォーキング中に、エンジンがかかったままの草刈り機を見つけた。人がいないので探すと、口や目を開けたまま男性が近くで仰向けになって倒れていた。「とうさん、とうさん」と呼びかけても反応はなく、呼吸もしていなかったという。

 119番通報するとともに、ベルトをゆるめ、靴下をぬがせ、心臓マッサージを行った。通報した際、伝える住所がわからず、呼び止めたのが、バイクで配達中の竹沢さんだった。竹沢さんは、応急処置の支援や、入り組んだ場所での救急車の誘導にもあたった。

 約10分後に救急車が到着し、隊員がAED(自動体外式除細動器)を使ったところ呼吸が戻ったという。男性は70代で、搬送中も意識が戻らなかったが、約1カ月後に無事退院した。

 菅谷和明消防長は「迅速な通報や応急処置が行われ、我々も感動している」とたたえた。菅さんは「消防団での訓練が生きた。助かってよかった」、竹沢さんは「助けることができ、ほっとしている」と話した。(山谷勉)