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コロナ禍の東京、救急搬送された心停止患者の生存率低下 原因は…

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阿部彰芳
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 新型コロナウイルスの感染者が1日千人増えると、救急隊が出動先の現場にとどまる時間が3分半延びる――。日本医科大などのグループが東京都内のデータを分析した結果、こんな傾向が浮かび上がった。搬送先が見つからないことなどが原因とみられる。病院外で心停止して救急搬送された患者の生存率に影響している可能性も示唆された。

 救急隊の出動件数はコロナ流行後は大幅に減っている。稲城市と島しょ地域以外の都全域をカバーする東京消防庁の集計では、昨年は前年より12・7%少ない約72万件だった。けが、急病のどちらも減り、受診を控えたり外出を自粛したりする人が増えたことが影響したとみられている。

 しかし、コロナの影響で救急隊の活動状況は悪化している。グループが公開されている昨年3月~今年1月のデータを分析したところ、救急隊が現場にとどまる平均時間は22・7分で、前年より2分長くなった。1日あたりの感染者数が千人増えることに3・5分延びるペースだったが、「第1波」の時期に限れば25・6分延びるペースだった。

 また、1日あたりの搬送困難件数も89件で、前年より32件増えた。搬送困難は、救急隊が搬送先を見つけるまでに医療機関に4回以上照会し、現場に30分以上いたケースを指す。1日あたりの感染者数が千人増えるごとに搬送困難は86件増えるペースで、第1波では516件増えるペースだった。

 救急隊は搬送先が決まってか…

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