沖縄「最後のカード、最後のタイミング」 辺野古移設、さらに曲折か

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国吉美香、光墨祥吾 松山尚幹、西村圭史 藤原慎一
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画は25日、新たな局面を迎えた。「マヨネーズ並み」とも言われる軟弱地盤をめぐる政府の設計変更申請に対し、玉城デニー知事が不承認に踏み切った。政府は対抗措置にでる構えで、計画は一層の曲折が予想される。

 玉城知事は記者会見で「工事は完成しない。政府はすべて中止し、沖縄県が求めている対話による解決の場を設定する。それが一番重要だ」と語った。

 政府が設計変更を申請してから1年7カ月。県は4回にわたって延べ39項目452件の質問を沖縄防衛局に投げて審査を重ね、判断時期を慎重に探ってきた。

 不承認の機運が高まったのは、衆院の任期満了が近づいた今年7月。「辺野古阻止」を掲げて知事を支える超党派の政治勢力「オール沖縄」から、保守系や経済人の離脱が相次ぎ弱体化が指摘されるなか、「不承認で辺野古を争点化し、知事の求心力を高める」(知事周辺)狙いがあった。

 だが、菅義偉首相が退陣し岸田文雄政権が発足。知事側の戦略は崩れた。「(全国の世論を意識して)『対話』を掲げてきた知事としては、一度も首相と面談せずに不承認を突きつけることは避けたかった」と与党県議の一人はみる。

 その後の衆院選では、辺野古を抱える沖縄3区で、知事側は政権側に敗北。残る任期が1年を切り、年末には沖縄振興予算をめぐる国との折衝がある一方、年明け1月には名護市長選が迫る。知事の選択肢は限られていった。

 25日の会見に先立って玉城…

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