「進路への準備金」中3全員に2万円分の商品券配布へ 茨城・稲敷市

福田祥史
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 茨城県稲敷市はすべての中学3年生に、卒業後の進路への準備金として、大型店を含む市内約320店舗で使える2万円分の商品券を配ることにした。子育て世帯の経済的な負担軽減と、コロナ禍で冷え込んだ需要を喚起して地域活性化を目指す。

 今年度分として、来年1月末までの在籍者を対象に、同月15日から3月末まで使えるようにする。320人分を予算計上し、12月6日開会予定の市議会定例会に提案する。2月1日~3月末の市外からの転入者には翌年度に配布する。

 市は、翌年度に小学校か中学校へ入学する子どもたちを対象に2万円分の商品券を配る事業を順次始めてきた。今年1~3月が使用期間だった初回の新中1生向けは配布額の約99%が使われ、昨年7月~今年3月だった新小1生向けの使用率も約98%に上った。

 新中1生向けでは、約半分が学校の体操着や上履きを取り扱う店での利用だった。

 市外の高校の制服などは市内では買えないため、中3生向けには現金給付を推す声もあったというが、担当者は「現金だと市内でまったく使われない場合もあり、『ばらまき』になってしまう。地域活性化のため地元商店で使ってほしいというのが願いだ」と話す。(福田祥史)