飲食店の爆発事故、賠償に応じない関係6者を提訴へ 郡山市

見崎浩一
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 福島県郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で昨年7月30日に起きた爆発事故で、郡山市は25日、責任があると判断した関係6者に対し、約550万円の損害賠償を求めて提訴すると発表した。12月定例会で議案を提出し、議決後速やかに地裁郡山支部に訴えを起こすとしている。

 市によると、請求相手は飲食店をチェーン展開する本部のフランチャイザー、加盟店であるフランチャイジーの店舗経営者、店舗改修工事の請負業者、建物所有者、ガス供給者、ガス管点検業者の6者。賠償額は被災17世帯への災害見舞金(約130万円)、現場周辺の市道清掃(同)、避難所運営(約100万円)、災害ごみ回収(約70万円)など支出した税金の合計額の553万1803円。

 市は2月、関係6者に対し損害賠償請求をしたが、6者とも3月末までに応じなかった。9月中旬に協議による解決の最後通告をしたが、10月中旬までに6者とも賠償に応じる意思はないと回答したという。

 品川万里市長は記者会見で「6者が民法の共同不法行為者に当たると判断した。法律に基づき当然の権利として請求する」と説明した。

 この爆発事故を巡り、県警は9月、当時の店の運営会社社長やガス工事業者ら4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検している。(見崎浩一)

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