みずほだけなぜ…2トップ辞任の裏側 役員の訴え、切り捨てた金融庁

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西尾邦明、江口英佑
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 みずほフィナンシャルグループ(FG)で相次いだシステム障害の要因について、金融庁は26日、企業統治や企業風土に問題があったとし、「経営陣の責任は重大」と断じた。坂井辰史FG社長ら3トップが退任に追い込まれ、解体的出直しを求められたみずほ。信頼回復と再発防止という重い課題は新体制に引き継がれる。

 みずほだけでシステム障害が相次ぐのはなぜか――。異例の長期間に及んだみずほへの検査において、金融庁の最大の眼目はその点を解明することだった。検査が進むにつれ、金融庁は問題の根幹はシステム自体ではなく、経営にあるとの認識を強めていった。

 「業績を見てほしい」

 金融庁がみずほへの検査を本格化させた今春、みずほのある役員は、訪ねてきた金融庁の検査官に、坂井社長が就任して以降の経営指標を並べた紙を示した。業績を改善させている坂井氏を障害を理由に交代させるべきではない。役員はこうした思いを伝えたが、検査官は「業績も今がピークじゃないですか」と切り捨てたという。

業績改善を訴えるみずほに対し、金融庁は坂井氏をはじめとする経営陣の問題や企業風土にも踏み込んでいきます。現場の社員にもアンケートを実施し、明らかになったのは、指導力とはかけはなれた実態でした。後半で解説します。

「コスト削減圧力が強い」集めた現場の声

 金融庁はむしろ、システム障害を繰り返す背景に経営陣の問題があるのではないかと見ていた。そのため、検査ではみずほの現場の社員にも大規模なアンケートを実施。「開発部門は大幅に要員が削減され、維持・メンテナンス体制が恒常的に要員不足」「お客様ではなく効率化最優先の経営。収益の低いリテール(個人向け事業)部門のコスト削減圧力が強い」といった声を集めていった。

 みずほは、過去のシステム障…

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