「オフシーズンの聖地」五輪選手も巣立った屋内ゲレンデ、歴史に幕
松永佳伸、深津弘
東海地方唯一の屋内ゲレンデ「スノーヴァ羽島」(岐阜県羽島市)が、30日で営業を終了する。1998年のオープン以来、年間を通じてスノーボードやスキーを楽しめる場として親しまれてきた。冬季五輪を目指すトップ選手も練習場として技を磨く「オフシーズンの聖地」。その閉鎖を惜しむ声が上がる。
スノーヴァ羽島は98年12月、全国5番目の屋内ゲレンデとして地元のコンクリート会社が開業した。人工雪を敷いた最大傾斜14度のゲレンデは、幅32メートル、滑走距離70メートル。室温は零下2度ほどに保たれ、冬場のゲレンデに近い環境で、1年を通じて滑ることができる。
小さなジャンプ台がある初心者コースから、豪快なエアに挑戦できるジャンプコース、レールやボックスなどの障害物の上を滑るジブコース、両脇には滑り上がって空中で技を決める斜面状のクオーターパイプもある。
オープン直後は話題を呼び、愛知県や関西地方からも多くの若者が訪れた。最盛期となった2004年には年間6万人以上が利用し、順番待ちの長い列ができ、入場制限をしたほどだったという。
施設を運営する「丸栄コンク…