第80回【新聞と戦争・アーカイブ】戦時統制:4

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【2008年2月28日夕刊3面】

 朝日新聞整理部員だった加藤万治の残した資料の中に、「記事差止事項一覧表」という冊子があった。B6判、48ページの印刷物で、作成者は「東京本社整理部査閲課」とされている。

 作成期は42年5月末現在。表紙に「秘」と印刷されている。茶色にあせた冊子を読むと、約400件に上る差し止め事項が書かれていた。

 「政治関係」「経済関係」「陸軍関係」「社会(防空・防諜〈ぼうちょう〉)関係」「皇室関係」など11の分野に分けて、事細かな禁止や注意が並んでいる。

 「(北海道での)御真影破棄事件は一切(掲載禁止)」「日独伊三国の新協定に関しては当局発表以外一切」「靖国神社参列上京遺族の死亡、病気に関する記事」「“白人”といふ言葉は使用を禁止」「宗教関係者の治安維持法違反事件は当局発表以外一切」……。

 査閲課とは、41年7月に朝…

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