名古屋の老舗機械メーカー、世界の鴻海から刺激 出資+製造で新領域

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近藤郷平
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 名古屋の老舗機械メーカーが、先端技術の集積地として知られる米シリコンバレーに駐在を置き、スタートアップ新興企業)に出資し、新領域に挑んでいる。自動車や半導体業界向けなどで業績は右肩上がり。それでも海を渡り、既存の事業モデルからの脱皮を目指している。その理由や背景とは。竜製作所の石田恭一郎社長に聞いた。

竜製作所

1953年創立の機械メーカー。60年に大手自動車部品メーカーから「協力工場」の指定を受け、自動車部品をつくる機械を製造・納入。車向け以外にも顧客を広げている。本社は名古屋市南区。国内に8工場ある。2021年4月期の売上高は76億円、従業員189人。

 ――「専用機」と呼ばれる機械をつくっているそうですね。

 「専用機はオーダーメイドの機械のことです。顧客の要望に応じて、部品の組み立て機や検査機、搬送装置などをつくるのが主な業務です。一から設計・製作。機械を制御するソフトウェアも開発します。技術の蓄積が強みで、採用や人材育成に力を入れています」

 ――なぜ専用機を手がけるように。

 「会社は板金加工から始まり、大手自動車部品メーカーの協力会社として、生産設備に使う部品を提供していました。その後、電気機器を入れる制御盤、そのなかの電気配線なども手がけるようになりました。この大手の誘いがきっかけで、専用機メーカーへと進化しました」

 ――顧客は自動車業界ですか。

 「この10年ほどで半導体や航空、住宅機器の業界などに広がっています。最近は半導体関係の仕事がとても忙しく、コロナ禍でも会社の売り上げが伸びています」

 ――顧客を広げるきっかけは。

 「社長になり、同じ業界の人…

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