第61回【新聞と戦争・アーカイブ】戦場の記者たち:9

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【2007年7月24日夕刊2面】

 雲の切れ間から、わずかに中国・重慶の街が見えた。すでに日本軍の爆撃で破壊されているはずだが、上空からはよくわからない。地上で高射砲がはじけたが、届かなかった。

 1941年8月、朝日新聞記者の小原正雄(94)は、重慶を空襲する陸軍の爆撃機に同乗した。

 山西省の基地に戻って書き上げた同乗記「陸鷲(わし)、重慶を大挙空襲 軍需工場地帯を潰滅(かいめつ)」は、12日夕刊の1面トップに掲載された。

 「敵は一機も挑戦してこず…

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