コシヒカリの発祥、福井だった 「コシ」が意味するものは

有料会員記事

宮代栄一
[PR]

 いま日本で一番食べられている米の品種と言えばコシヒカリだろう。

 米穀安定供給確保支援機構によれば、2020年産のうるち米のうち、最も作付け割合が高かったのはコシヒカリで全体の33・7%。2位のひとめぼれは9・1%だから、いかに飛び抜けているかがわかる。

 そのコシヒカリの生産量が最も多いのが新潟県だ。「魚沼」などの地名が冠されたコシヒカリは新潟県のブランド米というイメージが強い。

 だが、北陸に住む知人によると、「コシヒカリの発祥の地は実は福井県」なのだという。「コシヒカリの名前の由来は越後国の『越』からなんだろうな」と思い込んでいた記者は驚き、詳しく知ろうと旅に出た。

 東京駅から東海道新幹線で2時間15分。米原駅で特急しらさぎに乗り換えて1時間で福井駅に着いた。

 さらに車で30分。坂井市にあるJA福井県の春江ふれあいセンターを訪ねる。農業戦略部米穀販売課の江上心平さん(32)が迎えてくれた。

 江上さんによると、コシヒカリと福井県の関わりは県内の小学校で使う副読本にも書かれており、「地元ではコシヒカリは福井の米としか思っていない」と言う。「『関東だとそんなことが心に刺さるんだ』と、むしろそちらの方が驚きでした」

 さらに車に乗ること15分…

この記事は有料会員記事です。残り2919文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!