蔦屋書店にシェアオフィス、今後3年で首都圏100カ所に拡大へ

田幸香純
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 TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は26日、書店などの空間を使ったシェアオフィス事業を本格化させると発表した。今後3年で首都圏で100カ所に広げ、全国展開も視野に入れた事業に育てる。

 新ビジネスは「SHARE(シェア) LOUNGE(ラウンジ)」。ラウンジのようにゆったり過ごせるコンセプトだ。仕事のほか、本を読んだり、友人と会話を楽しんだりする利用も想定する。2年前から進めた試験導入で手応えを感じたといい、本格展開に踏み出すことにした。

 旗艦店として12月3日、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区)の一角で開業する。約660平方メートルに187席を用意。蔦屋書店のコンシェルジュが選ぶビジネス書や建築・アート本など3500点が並び、自由に読める。ドリンクやナッツなど軽食も楽しめる。利用料は当日受付の一般プランで60分税込み1650円。ほかにアルコールプランや1日プランもある。

 CCCは蔦屋書店などで、カフェやイベントスペースを併設する複合型書店を展開してきた。ただ、カフェの座席は人気で満席になることが多い。空間自体をビジネスにすることで、収益性を高める。シェアラウンジの食材と人件費の経費は売り上げの40%程度と見込む。一般的なカフェの60%よりも抑えることで利益を上げていく。

 CCC蔦屋書店カンパニーの梅谷知宏社長は「シェアラウンジという機能を足すことで、書店の収益性があがる。もうかる書店を増やして、日本全国で書店ゼロの街が減ることにつなげたい」と意気込む。田幸香純