空海の最古級の国宝肖像壁画、24年ぶり特別公開 京都・醍醐寺

北村有樹子
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 世界遺産醍醐寺京都市伏見区)の国宝「五重塔」(高さ約38メートル)の内部が27~29日、特別公開される。前回の公開から24年ぶり。10世紀中ごろに制作された、真言宗の開祖・空海(774~835)の最古級の肖像壁画などを塔内部に入って見ることができる。26日、報道陣に事前公開された。

 五重塔は醍醐天皇(885~930)の冥福を祈るため、951年に建てられた。「初重(しょじゅう)」と呼ばれる1階部分には、空海ら高僧を題材にした「真言八祖像」や「両界曼荼羅(まんだら)図」が板壁に描かれ、絵全体が「五重塔初重壁画」として国宝に指定されている。過去の塔の修復時に、空海の肖像画が描かれた板の一部が交換されており、空海の肖像画は完全には残っていない。

 前回の公開は、京都市営地下鉄東西線の開業に合わせた1997年で、塔1階の扉を開放して外から見てもらう形式で実施された。今回は、初めて内部に観覧者を入れる。空海が「弘法大師」の名を921年に贈られて今年で1100年になることを記念し、空海の肖像壁画に照明をあてた上で公開する。

 大人は通常拝観料1千円に加えて特別公開の拝観にも1千円が必要。小学生以下無料。問い合わせは醍醐寺(075・571・0002)へ。(北村有樹子)