「選挙が近い」コロナ下、政治資金パーティーに踏み切った政治家たち

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保坂知晃、後藤遼太、中野浩至 野平悠一、小泉浩樹、安倍龍太郎
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 総務省が26日に公開した2020年の政治資金収支報告書では、国会議員がコロナ下で政治資金パーティーを開いていた実態が明らかになった。政府が感染対策を強化していた「勝負の3週間」にパーティーを開いていた議員70人には、当時の閣僚も含まれていた。

 国内での感染拡大は昨春から始まり、4月7日には最初の緊急事態宣言が7都府県に出された。16日に対象地域が全国に拡大されたが、5月25日に全面解除。その後、年内の宣言はなかった。

 朝日新聞の集計では、4月の宣言後から年末までに162人が計438回のパーティーを開いていた。月別にみると、4月と5月の開催数はいずれも10回未満だが、感染拡大の第2波の夏には増加に転じ、7月と8月はいずれも42回。感染者数が下落傾向となった9月にはピークの91回となった。その後、感染拡大が深刻化した第3波の冬には、11月の81回、12月の90回と増加した。

 「勝負の3週間」とされた昨年11月25日~12月16日に開催していたのは70人。菅義偉首相西村康稔経済再生相、加藤勝信官房長官武田良太総務相茂木敏充外相、小泉進次郎環境相ら当時の閣僚計6人のほか、自民党政調会長を9月に退いた岸田文雄首相も含まれていた。

 この中で昨年4月以降に最も多くパーティーを開いていたのは、コロナ対策を担当していた西村氏。計14回開き、計8223万円の収入を得ていた。このうち3回は「勝負の3週間」の期間中で、都内のホテルで2回、神戸市のホテルで1回だった。取材に対し西村氏の事務所は26日、「法令及び決められたルールに従い、会場側とも感染防止策を徹底した上で開催した」とした。

岸田首相の資金管理団体「適切に開催」

 菅氏も同じ期間に都内のホテルで2回開催。菅氏の事務所は取材に「政府や東京都の要請をふまえ、会場と協力して万全の感染対策のもとに開催した」と回答した。菅氏は出席していないという。

 武田、茂木、岸田の3氏は都内のホテルでそれぞれ1回開催していた。武田氏の事務所は「政治資金等については、法令に基づいて適正に処理している」、茂木氏の事務所は「ホテル側のガイドラインにのっとり、感染症対策に留意した形で開催をしている」とそれぞれ回答。岸田氏の資金管理団体は「法令等で求められているガイドラインに従って、ホテル担当者とも相談した上で適切に開催している」と説明した。

 小泉氏は都内と地元の神奈川県横須賀市で計3回開催。小泉氏の事務所は「法令及び決められたルールに従い、会場側とも感染拡大防止策を徹底した上で開催をした」と回答した。

 加藤氏は都内で1回開催した。取材を申し込んだが、26日夕までに回答は得られなかった。

 全ての国会議員でみると、昨年4月以降で開催が最も多かったのは無所属の藤末健三参院議員(比例)の55回。藤末氏に取材を申し込んだが、事務所は「担当者が不在で本日中に回答はできない」とした。

 「勝負の3週間」は、西村氏が昨年11月25日の記者会見で年末年始の医療逼迫(ひっぱく)を防ぐため、集中的な感染拡大防止を呼びかけたことが始まりとされる。感染者数が急拡大する中、西村氏は「3週間が大事。非常に重要な局面だ」と強調。期間中は、各地で飲食店への営業時間の短縮要請などが相次いだほか、当時の菅首相が「Go To トラベル」の全国一斉停止を表明した。(保坂知晃、後藤遼太、中野浩至

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