オードリー・タン氏「福島の子どもたちに感動」 復興イベントで激励

台北=石田耕一郎
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 台湾のデジタル担当相オードリー・タン氏が26日、台北市であった福島県の復興応援イベントに出席し、被災地に向けて「復興をめざす若者たちの姿に感動した。役に立てることは何でもしたい」と語った。また、「来年は福島を訪れたい」とも述べた。

 タン氏は小学生の頃にいじめに遭い、不登校を経験している。この日、福島への関心を抱き続ける理由を問われ、「福島の子どもたちが避難先の学校でいじめられても、志を失わずに踏ん張り、帰郷後に古里の復興に尽くす姿に、感動したためだ」と話した。

 また、「災害が私たちを結びつけ、互いに関心を抱かせた」と指摘。「世界が被災地のためにできることは今後もある」と語った。

 タン氏は2019年に訪日した際、福島産の干し柿を自身のSNSに投稿して紹介。今年2月にオンラインで福島の子どもたちと交流している。今回のイベントへの出席は、この投稿に気付いた主催団体「福島前進団」メンバーが要請して実現したという。

 同団体は日台の複数のNPOからなる。イベントの一環で、12月以降も福島産の日本酒紹介やオンライン音楽会などを予定する。日本生まれの台湾人で同団体の辛正仁さん(65)は「福島の復興の現況を伝え、今後も被災地で奮闘する人たちを支えたい」と語った。(台北=石田耕一郎)