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旭川の助産所、今夏からお産できず 嘱託医が死亡、後任探しが難航

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本田大次郎
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 北海道旭川市助産所で、この夏以降お産ができない状況が続いている。嘱託医が体調を崩した後亡くなり、後任探しが難航しているためだ。産婦人科医からは「医師不足で助産所まで手が回らない」との声が出ており、行政に対応を求める署名活動が始まった。

 助産所は、助産師が分娩(ぶんべん)や産前産後のケアなどに対応する施設。帝王切開などの医療行為はせず、助産所や妊婦の自宅での正常な出産を扱う。医療法では、嘱託医師と緊急時に対応する「連携医療機関」を置くことが義務づけられている。

 旭川市内で分娩を扱う助産所は3院で年間約30~40人の赤ちゃんの出産を扱う。これまでは市内の産科クリニックが嘱託医と連携医療機関を務めてきたが、嘱託医が今夏体調を崩し、10月に亡くなった。

 そのため3院は7月ごろから分娩を休止。妊婦を市内の産科に紹介しつつ、新たな嘱託医と連携医療機関を探した。8月末には旭川産婦人科医会に所属する医師らに文書で協力を要請。しかし協力する産科医はなく、休止が続いている。

 助産院あゆるの北田恵美院長(北海道助産師会旭川支部代表)は「助産所は、妊娠、出産、産後のケアと、妊婦に1人の助産師が寄り添う。精神的なサポートも含め対応することで、妊婦は出産を前向きにとらえ、それが子育てのエネルギーにもつながる。どこで、どのように産むのかという、妊婦の選択肢を残すためにも、産科医に協力いただきたい」と話す。

 一方、産科医側も課題を抱え…

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