科学やアート、対話で探る未来 初の高野山会議

福田純也
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 科学、芸術、哲学、宗教など多様な分野の人々が対話し、自然と調和した未来の形を発信しようと、東京大学先端科学技術研究センター(先端研)の「高野山会議2021」が26日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺で始まった。研究者ら約70人が参加。28日まで、同寺と高野山大学で語り合う。

 先端研は県や高野町、金剛峯寺、高野山大学と連携協定を結び、産業振興や教育分野で交流を進めている。今年1月、科学技術とアート、デザインを融合させた新領域を研究する「先端アートデザイン分野」を設立し、複雑化する社会問題の解決に取り組んでいる。

 高野口町(現橋本市)出身で生物学者の神崎亮平・先端研所長は開会宣言で、「1200年続く高野山での対話が重要な意味を持つ。人間性、倫理性ある未来を形にして発信していきたい」と述べた。

 7月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期していた。今回、参加者は「人間と宗教とテクノロジー」「次世代の人材育成」などのテーマで語り合う。先端研は、来年以降も会議を継続し、高野山会議として「未来の形」を世界に発信していくという。(福田純也)