藤井聡太竜王「精進していきたい」 「幻」の第5局の地で祝賀会

小沢邦男
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 将棋の竜王戦を制し、史上最年少で四冠となった藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・棋聖=を祝う会が25日夜、岡山県倉敷市内で開かれた。藤井四冠が第34期竜王戦七番勝負を4連勝したため、倉敷で予定されていた第5局は「幻」に。そこで本人を招いた祝賀会を開き、ファンら約100人が集まった。

 竜王戦第5局は26、27日に玉島地区の円通寺で開かれる予定で、地元商工会議所などでつくる実行委員会が準備を進めていた。委員長の守永一彦・玉島商工会議所会頭は「関われただけでも玉島の宝物になった」とあいさつ。来年の竜王戦の会場として改めて名乗りを上げる意向を表明した。

 続いて藤井竜王が登壇し、大盤を使って第4局の終盤を解説。約15分、マイクを片手に素早く駒を動かして詳細に指し手を説明した。時折、手が止まり「後で確認しますが……」と思い出せない場面に会場からは笑いも。それでも「緊張感があったが、考えていて楽しい対局だった」と笑顔でまとめた。

 倉敷は小学3年のときに「全国小学生倉敷王将戦」の低学年の部で優勝した思い出の地で、10年ぶりの訪問になる。締めのあいさつで「優勝後に奨励会に入り、プロを目指すきっかけになった」と倉敷への思いを披露。竜王戦については「4連勝は実力以上の望外の結果。新たな課題も見つかった。来季に向けてよりよい将棋がお見せできるよう精進していきたい」と抱負を語った。(小沢邦男)