日本の財政は大丈夫? 債務のGDP比、第二次世界大戦直後より高く

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榊原謙、伊沢友之
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 過去最大規模の補正予算案が26日に閣議決定され、2021年度末の国債残高が1千兆円を超える見通しになった。コロナ禍が長引くなか、与党が衆院選で掲げた様々な国民への現金給付策が盛り込まれるなど政府に対する歳出圧力は一層強まり、歯止めを失っている感がある。

 中小企業など向けの「事業復活支援金」に約2・8兆円、18歳以下の子ども向けの10万円給付に約1・2兆円――。コロナ禍で昨年から「兆円単位の事業が軽々と打ち上げられるようになった」(財務省幹部)なか、岸田文雄首相や与党がこだわる「分配」施策が盛り込まれ、今回の補正予算も規模が大きく膨らんだ。

 財源の多くは国債で、当初予算分と単純合算した新規発行額は約65兆円。前年の108兆円に次ぐ過去2番目の規模となった。

 その結果、国債残高は1千兆円の大台に乗る見通し。単純に割れば国民1人当たり約800万円になる計算だ。1990年度末に166兆円だった国債残高は、バブル崩壊後の景気低迷時や相次いだ震災の後に打ち出した経済対策で増加の一途をたどってきた。政府の債務は国内総生産(GDP)の2・5倍を超え、戦費のために国債を乱発していた第2次世界大戦直後よりも高い水準だ。

 国の財政は大丈夫なのか。

 いまは日本銀行が大規模な金…

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