衆院選で野党共闘を進めながら議席を減らす結果となった立憲民主党。30日の代表選に向けて候補者の論戦が続いているが、「野党の盟主」として、政権交代に向けた青写真が描けているようには見えない。かつて民主党を政権与党に育てた鳩山由紀夫元首相に、今の野党第1党に求められる「政権奪取論」を聞いた。
――2009年に民主党政権を実現し、12年に政界を引退しました。今回の衆院選には関わりましたか。
私はもう、どの政党にも属していません。最近は選挙から遠ざかっていたのですが、久しぶりに無所属の2人と立憲の2人の応援に入りました。
やっぱり「このままではいけない」という思いがありまして。長期政権は腐敗するんですよ。役人まで平気でウソをついたり、文書を隠したりする状況になったものですから。
09年の衆院選の盛り上がり…
【視点】戦略の失敗は戦術でカバーできない。野党共闘の是非論に話が及ぶと、いつもこの言葉が頭に浮かぶ。 野党共闘はどこまで言っても「戦術」だ。小選挙区で与野党1対1の構図を目指したことで、接戦区がかなり多くなり、甘利前幹事長ら自民党の有力議員が