特殊詐欺に使われたIP電話番号、利用停止の対象に 警察が要請開始

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 「050」で始まるIP電話を悪用した特殊詐欺事件が相次ぎ、警察は詐欺に使われたIP電話の番号を使えなくするよう通信事業者に求める取り組みを26日から始めた。警察庁総務省が発表した。

 詐欺に使われた固定電話の番号については2019年から利用停止を求めており、今年1~6月に2170件が停止となった。携帯電話不正利用防止法で契約時の本人確認を義務付けるなど携帯電話への対策も進んでいるが、インターネット回線を使うIP電話への対応は遅れていた。

 警察庁によると、昨年1年間に特殊詐欺に使われた電話番号は、固定電話が7007件(61%)で携帯電話2446件(21%)、IP電話2077件(18%)と続いた。それが今年1~6月になると、固定電話の4228件(58%)に次いでIP電話が多く、1736件(24%)だった。

 IP電話を使う詐欺グループは、再販業者などから転売される電話番号を悪用している。6月までに詐欺で使われた番号を供給した再販業者など11社に対しては、新たな番号を一定期間購入できないようにする措置が取られた。警察庁幹部は今回の取り組みについて「特殊詐欺対策の一助となるよう関係事業者と協力していきたい」としている。