トラの「信玄」急死、穏やかな性格市民に愛され

三ツ木勝巳
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 【山梨】甲府市立遊亀公園付属動物園のベンガル系のトラ「信玄」が22日、急死した。武田信玄が「甲斐の虎」と呼ばれたことから名付けられた園の人気者は、信玄生誕500年の節目の年に逝った。

 市公園緑地課によると、「信玄」は、20日にえさを残すようになり、21日に嘔吐(おうと)した。獣医師が投薬治療を行ったが、22日午前11時15分ごろ力尽きたという。

 信玄は2009年8月にとべ動物園で生まれた。声をかけるとしっぽを振る愛敬の良さで市民に愛された。来園時、メスとペアリングする予定だったが、到着前に死んでしまい、10年あまり1頭で過ごした。

 信玄の獣舎前には献花台が設置され、花を手向ける来園者の姿も見られるという。市公園緑地課の斉藤芳彦課長は「来年の干支(えと)として顔出し看板も準備していた。残念です」と話した。

 信玄は県内で飼育されている唯一のトラだった。市はトラを繁殖促進種に位置づけており、引き続き取り組みを続けていく方針だ。(三ツ木勝巳)