真っ黒スープの「富山ブラック」 塩っ気控えめ袋麺でムスリム市場へ

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竹田和博
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 富山のB級グルメ「富山ブラック」のアジア進出が進んでいる。濃厚なしょうゆ味で真っ黒いスープのご当地ラーメンを受け入れてもらおうと、国内外に店舗を持つ業者が袋入り麺を新たに商品化した。狙いを定めるのは、世界人口の約4分の1を占めるとされるあの市場だ。

「ノーポーク・ノーアルコール」で

 新商品を出したのは、店舗「麺家いろは」を展開する会社「天高く」(富山県射水市)。

 1992年に金沢市で創業した同社は、ご当地ラーメンブームを追い風に店舗を拡大。2011年に期間限定でシンガポールなどに店を出したのを皮切りに、海外への進出を本格化させた。

 東南アジアでは麺文化が根付き、日本のラーメン店が進出した。「天高く」の栗原清・会長(67)は「日本のラーメンの特徴であるだしにこだわったスープのうまさや、メニューの豊富さが好まれる。受け入れやすい土壌がある」と話す。ただ、日本のラーメンは主に中華圏の人が対象。アルコール入りの調味料を使ったり、スープが豚骨だったりでイスラム教徒たちは食べることができなかった。

 栗原さんは13年、インドネシアで開かれた日本食イベントへの出店を依頼された。イベントの運営者と話す中で、ムスリムに向けた「ノーポーク、ノーアルコール」のラーメンを出すことになった。「(イスラム教の戒律に沿った)ハラルの知識もない無謀な挑戦だった」と振り返る。

ムスリム市場に照準を合わせた「富山ブラック」。当初は伸び悩みましたが、転機は意外なところにありました。

 だが出してみると、「日本の…

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