寿都町などが手を挙げた「核のゴミ」誘致 分断を超えて 外岡秀俊
ジャーナリスト・作家
今月13日、「核ゴミ問題を考える北海道会議」の集会が札幌市内で開かれた。「核ゴミ」は原発から出る高レベル放射性廃棄物だ。その最終処分場を選ぶ文献調査に寿都町と神恵内村が手を挙げ、手続きが始まった。
市民でつくる北海道会議の呼びかけは、とてもシンプルだ。
賛成であれ反対であれ、初めに「結論ありき」ではいけない。これは、みんなで話し合い、理解を深めるべき全道の問題だ。
こうした施設の建設で国はしばしば地元に対立を持ち込み、自治体を分断する。賛成派を後押しし、反対派を孤立させる。
だから、故郷がズタズタにされる前に賛成・反対の立場を超えて対話を深める。地元を分断させない。孤立させない。それが合言葉だ。
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第1部では、福島原発事故で札幌に避難した女性が発言した。
「原発の立地自治体は福島の…
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