第2回沖縄×テレワーク=9年ぶりの転入増 県外にとられる歴史が変わる?
北川慧一
本土から沖縄に移り住む人が増えている。人気の観光地だが、失業率は高く賃金は低い。コロナ禍で打撃も大きいのに、なぜいま「沖縄」なのか。
嘉手納基地からほど近い沖縄市の繁華街コザにシェアオフィス「スタートアップラボ・ラグーン」がある。11月中旬、半袖シャツ姿の数人がくつろいでいた。オンライン会議システム「Zoom」で1600キロ離れた東京の取引先とやりとりをする人も。画面の向こうはセーター姿だ。
榊原梨紗さん(30)は常連のひとり。8年働いた商社を5月に辞め、10月に名古屋市から沖縄へ移り住んだ。東京や名古屋などの9社からホームページ制作を受注している。やり取りはほとんどオンライン。「スキルさえあれば、自由に仕事ができる」と話す。
沖縄ではかつて本土の自動車工場へ出稼ぎに行く人も大勢いましたが、今は少数です。記事後半では、雇用の歴史を振り返りつつ、将来を展望します。
コロナ禍で在宅勤務が続く中…