デニム着物で和装業界に新風起こせ! 高知で新ブランド発表会

冨田悦央
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 新型コロナウイルスの影響で需要がしぼむ和装業界に新風を吹き込もうと、高知の呉服店とジーンズ縫製・販売会社がデニム地の着物の新ブランドを立ち上げた。創業50周年を迎えた高知市南はりまや町の「特選呉服いしはら」(石原文子社長)と、世界的なジーンズメーカーの縫製を担う高知県黒潮町の「じぃんず工房大方(おおがた)」(松田和司社長)で、27日、高知市内で新ブランド「デニムきもの―ai-iro(あいいろ)―」の発表会を開いた。

 インディゴブルーのデニム地の背中に「じぃんず工房」のブランド「isa(いさ)」のシンボルであるクジラの尾のマークがステッチされている。男女用とも税別価格は3万6千円。家で洗濯でき、足元もブーツやスニーカーなどと合わせることもできる。

 近年の着物離れで和装市場は縮小してきたが、コロナ禍で和服を着て出かける機会も激減。石原社長は「当社の今年の売り上げは2019年の50%ほどに減った。厳しい環境だが、着物の文化を継承するためにも普段着の新ブランドを企画した」と語り、松田社長は「本格的な和装ブランドは初めての試み。来年ははかまや帯にもチャレンジしたい」と話した。(冨田悦央)

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