「文人たちの交友―松平不昧一家の文化事情」

木元健二
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 【島根】江戸後期の天下泰平の世の息吹を伝える「文人たちの交友―松平不昧(ふまい)一家の文化事情」展が12月26日まで、松江歴史館(松江市殿町)で開かれている。

 松江藩の6代藩主・松平宗衍(むねのぶ)、7代の治郷(はるさと)(不昧)、不昧の弟衍親(のぶちか)の時代にあたる。不昧の会席で料理を担当して著名になったとされる高級料亭「八百善」発刊の『江戸流行料理通』には、葛飾北斎が描いた当時新しかった中国風の普茶(ふちゃ)料理で客をもてなす場面の挿絵が織り込まれている。能書家の宗衍が記した扇面(せんめん)も掲げている。

 藤間(とうま)寛・学芸専門監は「松江藩主一家は、お堅いイメージでとらえられがちだが、粋人として文化人たちと交わる一面もあった。天下泰平の世ならではの時代の相に思いをはせてもらえたら」と話す。

 無料、月曜休館。問い合わせは松江歴史館(0852・32・1607)へ。(木元健二)