豪雨被災の熊本・くま川鉄道 一部区間で運行再開

堀越理菜
【動画】くま川鉄道が部分運行を再開した=金子淳、堀越理菜撮影
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 熊本県南部を中心とした昨年7月の記録的豪雨で被災し、全線運休が続いていた、くま川鉄道(本社・熊本県人吉市)が28日、一部区間で運行を再開した。終点の湯前駅(湯前町)で記念式典があり、午前10時50分ごろに記念列車が出発し、沿線で地元住民らが祝った。

 くま川鉄道は、人吉温泉(人吉市)―湯前間24・8キロを結ぶ第三セクター。豪雨では、人吉温泉―肥後西村(錦町)間5・9キロで広範囲に土砂が流入し、国登録有形文化財球磨川第四橋梁(きょうりょう)が流失。保有する気動車全5両が人吉の車両基地浸水するなど、大きな被害を受けた。

 くま川鉄道と沿線市町村は、被害が比較的少なかった肥後西村―湯前間18・9キロでの早期の運行再開をめざした。3両の修理が終わり、19日から試運転や運転訓練を重ね、この日の再開にこぎつけた。全線再開の時期は未定。

 人吉市によると、被災前の2019年度の輸送人員は約70万9千人で、そのうち8割が通学に利用する学生だった。被災後は、国と県の支援を受け、くま川鉄道がバス会社に委託して代替バスを運行している。(堀越理菜)