イタリアでもオミクロン株の感染者を確認 モザンビークからの帰国者

ローマ=大室一也
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 モザンビークからイタリアに帰国した男性が、新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」に感染していたと、イタリア国立衛生研究所が27日発表した。地元メディアなどによると、男性は今月、モザンビークからイタリア北部ミラノ近郊の空港に到着。男性はワクチンを2度接種していたといい、症状は軽いという。

 南アフリカなどでのオミクロン株の感染確認を受けて、イタリア保健省は26日から、南アをはじめモザンビーク、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエといった周辺国からの入国を禁止していた。新型コロナの新規感染者数が増えるなかで「オミクロン株」感染者が出たことをうけて、スペランツァ保健相は、同株の感染が確認された国からの帰国者らの追跡調査を強化するよう指示した。

 イタリアでの新規感染者数は今月17日には5月以来の1万人超となった。27日は1万2877人だった。イタリアで必要な回数のワクチンを打った人の割合は約84%と高いが、接種は頭打ち状態が続いている。

 政府は接種者を増やして感染拡大を抑えようと、12月6日から、飲食店の屋内席や映画館、スポーツイベントなどの利用や参加を接種者とコロナ感染後に回復した人に限定する方針を示している。(ローマ=大室一也)

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