暴力団幹部射殺事件、元組員に無期懲役判決 大阪高裁が控訴棄却

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 兵庫県尼崎市で2019年、暴力団幹部が射殺された事件の控訴審判決で、大阪高裁は29日、殺人や殺人予備などの罪に問われた特定抗争指定暴力団山口組系の元組員、安東(旧姓・朝比奈)久徳被告(54)の控訴を棄却した。和田真裁判長は、無期懲役とした今年2月の一審・神戸地裁判決を支持した。

 高裁判決によると、被告は19年11月、敵対する神戸山口組の古川恵一幹部(当時59)に実弾15発を撃って殺害した。和田裁判長は、殺傷能力が高い自動小銃を使った強い殺意に基づく犯行で、住民を巻き添えにしかねなかったと指摘。敵対組織の幹部を殺害して「男になって死のうと考えた」という動機は「身勝手で無期懲役はやむを得ない」と述べ、量刑が重すぎるとした弁護側の主張を退けた。

 被告は、控訴審が始まる前に養子縁組をしたため、姓が変わった。