復旧願った高校生「わくわく」 熊本豪雨で被災、通学の足一部戻る

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堀越理菜
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 昨年7月の記録的豪雨で被災し、全線運休が続いていた第三セクター、くま川鉄道(本社・熊本県人吉市)が28日、一部区間で運行を再開した。人吉温泉(人吉市)―湯前(湯前町)間の全線24・8キロのうち、被害が比較的少なかった肥後西村(錦町)―湯前間18・9キロで、約1年5カ月ぶりに再開。沿線住民や学生たちが祝った。

 運行再開区間のあさぎり駅(熊本県あさぎり町)近くにある県立南稜高の2年生、尾方優姫さん(16)もこの日を待ちわびた一人だ。「くま鉄」の復旧に少しでも力になりたいと、募金などをしてきた。

 人吉市で暮らし、高校入学を機にくま川鉄道を利用するようになった。それまでバスや鉄道に乗る機会はほとんどなかった。眠って乗り過ごすのが心配で、座らずに車窓の景色を眺めるのが朝の習慣になった。

 午前6時台の列車に乗って約30分。球磨川を渡るとき、幅が狭い橋が窓から見えないので、朝日に照らされてきらきら光る川に列車が浮いているように感じた。のどかな田園地帯や木立の中を走っていくのが好きだった。帰りは友達とおしゃべりしながら列車に揺られた。窓の外は真っ暗で、それも不思議でおもしろかった。

 そんな日常は、入学から3カ…

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