1日息をすると、たばこ20本分? インドの首都で深刻な大気汚染

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ニューデリー=奈良部健
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 インドの首都ニューデリーで大気汚染が深刻になっている。原則すべての学校が閉鎖され、在宅勤務が奨励されている。火力発電所の一部も運転を停止した。状況が改善しなかった場合に備え、全住民を対象にした外出制限などのロックダウンも一時は検討された。

 人口約2千万人の首都では、気温の下がる10月下旬ごろから上昇気流による空気の循環が発生しにくくなり、白く霧のようにかすむ。近郊で行われる野焼きの煙のほか、車の排ガスなどが滞留することで汚染が深刻化するとされている。

 11月以降、微小粒子状物質PM2・5の観測値が6段階で最悪の「危険」を記録する日が続いた。スイスの空気清浄機メーカー「IQエア」の調査によると、世界で大気汚染の深刻な30都市のうち、22をインドの都市が占める。

 視界が悪くなるため、交通事故が増える。1日息をするだけで20本のたばこを吸うのに等しいと指摘する専門家もいる。肺炎やぜんそく、脳卒中を引き起こす可能性もある。環境保護団体グリーンピースの分析によると、ニューデリーでは大気汚染の影響で毎年数万人が死亡しているという。

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